Office起動時に出てくる「Office2016へのアップグレード」ポップアップについて

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5月9日頃から表示されるようになってきた「Office2016へのアップグレードのポップアップについて」
本日はお話したいと思います。

Office2013からOffice2016への更新プログラムによる自動アップグレードは、4月20日(米国時間)から順次開始されています。
IC851385
5月に入ってから表示されるようになってきたユーザ様も多いのではないでしょうか。
右側にある”×”ボタンで表示は一旦消えますが、またOfficeソフトを開くと表示されてしまいます。

上記の通知が表示された状態で、引き続き Office 2013 の利用を希望する場合は、Office 2013 から Office 2016 への
自動アップグレード回避の作業を行うことで、通知が消えます。

しかし、このままOffice2013をずっと使い続けられるわけではありません。
<Office 2013 の継続利用について>
Office 2013 のご利用については、下記 Web ページに記載されている
内容の通り、2017 年 2 月までは、2013 バージョン用の Office 更新プログラムが提供される予定となってます。

URL : https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/mt422981.aspx
※ [Office 365 ProPlus の Office 2013 バージョンの使用を継続可能な期間を理解する] をご確認ください。

まだ2017年2月までは時間がありますが、なるべく早く「Office2016へのアップグレード」を考える必要があるでしょう。

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■Office 2013 から Office 2016 への自動アップグレード回避する
手順の流れ
1. Office 2016 への自動アップグレード回避策を実行する。
2. Office を起動し、通知の右側に表示される [Office の更新] ボタンをクリックする。
3. “Office は最新のバージョンです” というメッセージが表示されるので、こちらを閉じる。

1.2016 バージョンへの自動アップグレードの回避策
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現時点で確認できている回避策は、主に以下の 2 通りとなってます。
A. レジストリの値を追加することによる回避策
B. グループ ポリシーを用いた回避策
次より回避策 A、B の詳細について案内します。
各回避策ごとに、ご注意点がありますので、必ず確認後、作業を行ってください。

■ <回避策 A> レジストリの値を追加することによる回避策
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★注意
この回避策は、各端末ごとに行う操作であり、ローカルの管理者権限 (Administrator) が
必要となります。
またレジストリの値を変更するので、最悪の場合を想定し、操作実施前にレジストリ情報をバックアップする等、
事前の対策を用意することをおススメします。

この操作を行うことでレジストリに以下の値が追加され、セキュリティ更新プログラムの
受信は停止しないまま、2016 バージョンへのアップグレードのみを制御することが可能です。

レジストリ キー : HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\office\15.0\common\officeupdate
値 : “enableautomaticupgrade”=dword
データ : 00000000

●各端末ごとの操作
1. 以下の WEB ページにアクセスする。
参考 : Office 365 ProPlus 2013 を引き続き実行する方法について
URL : https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3097292

2. [Easy fix で解決する] 項目内の [ダウンロード] をクリックし、必ず [保存] した後、
ファイルを実行する。

3. “Easy fix 20156” の画面が開かれるので [次へ] をクリックする。
MAY002

4. “トラブルシューティングが完了しました” というメッセージが表示されたら、
[閉じる] をクリックし、トラブルシューティング ツールを終了する。
MAY003
上記の手順にて、レジストリの値を追加したら、下記のコマンドを実行してください。

<コマンド プロンプトを用いたレジストリ キーの確認手順>
※ 確認を上記 Easy Fix 適用済端末で行ってください。

1. [コマンド プロンプト] を起動する。

2. 以下のコマンドをコピーする。
REG QUERY HKLM\Software\Policies\Microsoft\office\15.0\common\officeupdate /v “enableautomaticupgrade”

3. コマンド プロンプトの画面上で [右クリック]し、[貼り付け] を選択し、[Enter] キーを押下し実行する。

4. 下記の実行結果が表示されましたら、自動アップグレードは “無効” となってます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\office\15.0\common\officeupdate
enableautomaticupgrade REG_DWORD 0x0

MAY0041

※上記の “0x0” 部分が “0x1” となっていた場合は、自動アップグレードは “有効” の状態です。

■ <回避策 B> グループ ポリシーを用いた回避策について
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Active Directory のグループ ポリシーを利用し、Office の自動アップグレードの機能を無効にしていただくことで、Office 2016 の自動アップグレードを制御することが可能となります。
詳細につきましては、以下の Web サイトをご参照くださいますようお願いいたします。
Title : Office 365 ProPlus 2013 を引き続き実行する方法について
URL : https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3097292

以上

2016年05現在