MacOSX 10.8 Mountain Lion と Office365 の動作検証報告

寄稿者:@angelndxp さんのBlog「サボり屋の技術メモ

Lync Onlineがインストールできない不具合

Mountain Lionに実装されているセキュリティー要件により、Lync Onlineのインストールができない不具合が出ます。ちなみに、TechNetダウンロード版 Office for mac 2011のインストールは問題が発生しませんでした。

【原因】
Mountain Lionのデフォルトのセキュリティ設定が、「App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」になっていることが原因。Lync Onlineは、この要件を満たしていないらしく、インストーラーの起動で弾かれます。

【回避策】
「システム環境設定」-「セキュリティとプライバシー」-「一般タブ」-「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」を、「すべてのアプリケーションを許可」に変更する。インストーラーが走るようになります。

【補足】
EPSONのMountain Lion向けプリンタドライバなども同じ問題を抱えています。この方法は他のアプリのインストールにも応用がききます。

OSのExchange同期を使用すると、メモアプリが落ちる不具合

OSの設定からOffice365の同期設定をする際、メモを同期する設定にすると、メモアプリ起動時に不具合でアプリが落ちる不具合があります。iCalや連絡先の同期は正常に動作します。

【原因】
Exchangeが「メモ同期をやめよう」という流れになっているので、おそらく同期信号に応答しなくなっているか、予期しないエラーを返していると思われる。

【回避策】
メモ同期をオフにする。

【補足】
iOSの場合は、Exchangeからのメモ同期がなくなっていて、「PCと接続した時にiTunes経由でOutlookメモ同期」するようになっているのだが、Macの設定にはメモ同期が存在していて、設定できてしまいます。

Mac版Outlookは通知センターに対応していない

Mountain Lionに搭載された通知センターには対応していません。Microsoftの対応を待ちましょう。

【参考】VMware FusionでWindows版を流用したい場合の注意点

Windows版を流用するために、VMware Fusionを利用して仮想サーバーを立てる場合、バージョンは4.1.3以降の最新版が必要です。パッケージを購入した方は、中身が4.1.1になっていて「このOSではサポートされていません」と言われて起動できなかった方、本家から最新版をダウンロードして使いましょう。パッケージに同梱されているライセンスキーはそのまま流用可能です。

【参考】Office365でLyncを使うために必要な初期設定

Windowsの時にあったような自動セットアップをやってくれないので、手動でセットアップする必要があります。
以下のリンクから手順を確認してください。

Office 365 用に Lync for Mac 2011 をセットアップする

【Microsoftに要望】

  • Outlookの通知をMac通知センターに対応させるためのアップデートの提供。
  • OneNoteのMac版がほしい。次期Office for macに、2013同等機能を実装して同梱してほしい。